池をかついで、さあ出かけよう!
池のそばでくらしているおじいさんがいました。小さな池にはいろいろな草花が育ち、スイレンも咲いていました。水の中にはカエルや虫が住んでいました。チョウや虫も飛んでいました。おじいさんが、池の世話をしているのでした。
ところがある日、地主がやってきて「明日までに出ていってくれ、池も持っていけばいい」と言いました。
おじいさんは、池のはしっこを持ち上げて、くるくると、まるでじゅうたんをまくように池をまきあけました。草も虫も水も全部いっしょに。まきあげた池を肩にかついで、おじいさんは出発。そうして、池をおくのによい場所をさがしまわりました。
けれども、どうもうまくいきません。池はだんだんちぢんで、水たまりくらいになってしまいました。さあ、おじいさん、どうする?
2025年11月28日(雨宮智子)



