図書だよりカテゴリー 5・6年生から

イヌと友だちのバイオリン

本の表紙:ピアノを弾いているクマとピアノの上でバイオリンを弾いている犬がステージにいます

はなれていてもずっと友だち

年をとったバイオリンひきのヘクターと、イヌのヒューゴのお話。

ふたりは楽しい時も、悲しい時も、いっしょに過ごしてきました。

ヘクターが自信を無くし、バイオリンをくことから遠ざかった時、その古いバイオリンをヒューゴがき始めます。ヘクターはヒューゴに教え、演奏えんそうは人だかりができるように。

動物だけの楽団に入り、世界ツアーに出発する準備をしているヒューゴに、ヘクターは、ひどい言葉をかけてしまいます。「ごめん・・」も言えないまま、ふたりははなれてしまいました。

ヒューゴはスターになりました。その活躍かつやくを遠くで見ながら、ヘクターは自分の音楽をなつかしく思いだします。でも、一番こいしく思いだすのは、友だちのことです。


数か月たったある日のコンサートで、ヒューゴは古いバイオリンをヘクターにわたし、一緒いっしょ演奏えんそうをすることに。はなれていても、ずっと友だち。二人の心はいつもそばにあったのですね。

2025年11月21日(山口桐子やまぐちきりこ

著者: デイビッド・リッチフィールド 作 ; 俵万智 訳

出版社: ポプラ社

ISBN: 978-4-591-16377-1