わたしの毎日、ぼくの毎日
いま、世界のいろいろなところで戦争が起きています。1941年から始まった太平洋戦争では、日本も戦争をしていました。その時、こどもたちはどう過ごしていたのでしょう。いま、戦争のおこっている地域で暮らすこどもたちのよう? それとも、日本で暮らすこどもたちのよう?
この本は、作者の堀川さんが17人の方からこどものころの体験を聞きとり、絵本にしたものです。遊んだり、働いたり、楽しかったり、苦しかったり、お腹がへったり…。そんな毎日の隣にはいつも戦争があり、状況がかわれば、その生活は一瞬にしてなくなります。一緒にいた家族やともだちもいなくなります。
優しいタッチの絵を見ながらページをめくっていくと、 「こんなことがあったんだよ」とひとりひとり、語りかけてくれているようです。
2025年11月7日(辻恵子)



