あたらしい島をつくる海鳥
オードリーは、カツオドリ。海に暮らす大きな鳥です。
オードリーが住んでいるのは日本の南のはしっこの島。海の地下には火山があります。
ある日、その火山が噴火し、オードリーが住んでいた島は真っ黒い溶岩に囲まれました。
どうしよう。どこへいこうか?
仲間のガスペルと相談し、「残ろうよ」。ふたりは結婚し、巣をつくりました。海藻や木の枝などの巣の材料をさがしているとほかの仲間もやってききました。
大きな波にヒナを流されたり、雨に卵を流されたり…。巣を守るため苦労の連続が何年も続きます。
さあ「新しい島」は住めるようになるでしょうか。
海鳥は遠くまで飛ぶ力があります。海鳥のおかげでタネが運ばれたり土に栄養分がもたらされたりして、自然は変わっていくのですね。
2025年5月9日(村井由岐子)