宿毛市立坂本図書館読書講座

写真:参加者が本を選んでいます。

2月27日、宿毛市立坂本図書館にて、読書ボランティア養成講座を行いました。

前回伺ったのが昨年の11月。

今回は、普段は図書館の読書会に参加されていて興味を持ってくださった方など、10数名の方にご参加いただきました。

事前に「小学校高学年や中学生に読み聞かせるのにいい、大きい字の絵本を教えて欲しい」という質問があり、そのことを念頭に講座を展開しました。

ボランティア講座では、普段読み聞かせをしている方に聞く側を経験してもらおうと、冒頭に読み聞かせを行うのが定番です。

今回の本は『オレゴンの旅』(ラスカル 文 ; ルイ・ジョス 絵 ; 山田兼士 訳 セーラー出版)

味わいのある絵本で、高学年以上の子どもたちに届けたい絵本をご紹介しました。

・読み聞かせを楽しむ

・「読み聞かせ」はなぜ大切か

・どんな本を読めばよいか

・読み方について

・事前の準備

という基本的な事項をおさらいして、質問コーナーへ。

詩の絵本は文字の数が比較的少なく、また、言葉の響きを声に出して楽しめる絵本なので、読む方も読みやすいのではと思います。

まどみちお、谷川俊太郎、アーサー・ビナード、ジョーダン・スコット、エスキモーに伝わる詩など、詩人が書いた詩が絵本になったものをいくつかご紹介しました。

また、こどもの図書館には、読み聞かせに使う時用のメガネを作っているスタッフがいるそうです。(今回の調査により発覚)

自分に合った見えやすい道具を使うのも一つの方法ですし、見えやすさは人によって違うので、たくさんの絵本に触れて、自分に合ったフォントや文字の大きさを知ることも大切だなと感じます。

バリアフリーの観点から、IBBY選定・世界のバリアフリー児童図書展のリストにある絵本もご紹介しました。

アプリをダウンロードして携帯で本のページを読み込むと、書かれているテキストを音読してくれるだけでなく、その本に書かれているイラストの描写を説明してくれる絵本があります。

めくりんく

通常、QRコードを読み取ることが一般的ですが、この本はページ全体に読み込み用のコードが印刷されているので、ページのどこを読んでも認識ができるのだそうです。

大木館長が自分の携帯を操作して読み上げられる様子を実演しました。

会場にはいつものように、当館から持ってきた読み聞かせにおすすめの本をたくさん並べて展示しました。

休憩時間には、皆さんに実際に手に取って読み合ったり、熱心にタイトルを控えている方もいました。

地方では実際の本にアクセスできる場所が本当に限られていて、宿毛市でも最近書店が閉店になったそうです。

読み聞かせの時間におはなしを届けてくれる方々にとって、新しい本の情報や本を手にとる機会の一助にもなっていれば嬉しいです。

写真:館長大木が読み聞かせをしています。
写真:理事の刈谷が本の紹介をしています。
写真:参加者が本を手に取って見ています。