中国の大河をさかのぼると
この絵本には、文字がありません。少し高い場所から、人々の暮らしや景色を見ている気持ちで絵を眺めてみてください。
『旅の絵本VII』という題名からもわかるように、シリーズの七冊目です。シリーズは国ごとに分かれていて、七冊目の舞台は日本のお隣の国、中国。作者の安野光雅さんは実際にその国を訪れて、スケッチしたものを元に本にしました。
本の装丁にも注目してみてください。ヨーロッパやアメリカの国を描いた他のシリーズは左開きなのに対して、この本は右から開きます。後ろの解説やあとがきも縦書きです。
中国には大きな河が流れています。河には橋がかかり、船が行き来し、家や店があり、人が暮らしています。じっくり見ていくと、そこには一つひとつの生活の在りようが豊かに浮かび上がってきます。後ろの解説も、絵を読み解く助けになります。
2026年1月30日(刈谷明子)


